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【QCDのうち、どれが一番大切か?】

 QCDは、QualityCostDeliveryの頭文字を取ったもので、それぞれ、品質費用納期と訳されています。
プロジェクト・マネジメントの聖典PMBOK®では、そのマネジメントを「タイム・マネジメント」「コスト・マネジメント」「品質マネジメント」として、そのマネジメントの重要性を説いています。

「うちのシステムは、お金を扱うから品質が第一。ハードウェアが故障した時も30秒以内で復旧することが条件です。」
「現行のシステムの保守期限が、10か月後に迫り、納期は厳守。これを超えるリリースはありえないです。」
「システムの開発予算は、これしか出せない。このコストの範囲でシステムを開発してほしい。」
上記、3つの意見は、どれも誤ってはおりません。事業特性、立場などによって異なって当然です。

 QCDは、製造業での用語であり、「コストを重視することにより、粗悪な原材料を使用し、品質を下げ」たり、「納期を早めるために、残業を多くして、コストを引き上げ」るなど、互いにどれかを犠牲にする関係です。

 日本では、有名な牛丼屋さんのキャッチフレーズ(コンセプト)「早いうまい安い」に対応します。
少し脱線しますが、実は、この牛丼屋さんのコンセプトが変化しているのをご存知ですか?

 創業時は、「うまい、早い」で「安い」がありませんでした。この企業の創業は築地市場で、そこで働く人には、「うまい」と「早い」が重要だったのでしょう。その後の変化は、以下の通りです。

  • 1970年代「早い、うまい、安い」
  • 1980~1990年代「うまい、早い、安い」
  • 2000年代「うまい、安い、早い」

 時代の変化により、重視する項目の順番も変わってきたことが、読み取れます。

 さて、ソフトウェアでのQCDですが、品質を向上させるためにハードウェアの冗長化でコストをかけたり、試験期間を長くして、納期と費用に影響が出るなど、製造業と同じような関係があるときもあります。

 しかし、製造業との大きな違いは原材料がないことです。コストの大半は人件費ですので、納期を縮めるために、必要以上に人員を投入することは、管理工数の増大や生産性の低い人員を投入することに繋がり、全体の生産性は投入人員に比例することはありえません。できる人とできない人の生産性の差は、10倍とも100倍とも言われております。人件費が多少高くても、少数精鋭で開発を行った方が、最終的には安く、早く済むことがしばしばあります。

 また、QCDとは異なりますが、納期を縮めるために、スコープ(範囲)を縮小する方法も取れます。QCDいずれも譲れない時、スコープの見直しが、プロジェクト・マネジメントで功を奏する場合があります。

 納期とコストの関係はいかがでしょう?納期を短縮するために、人員を増員しても前述のようにあまり功を奏しないので、せいぜい残業を少しやってもらうくらいの方が良いと思います。「時間を金で買う」考え方は、あまり当てはまらないようです。ソフトウェアの開発の場では、むしろ、時間と費用は比例すると考えた方が良いでしょう。

 ハードウェアの冗長化や試験を念入りにするために期間を長くするなど特別なことをしない場合は、品質を重視することが、進捗やコストを向上させる近道になります。

 PMBOK®にも記述されているとおり、プロジェクトの終息に近づいたところの変更は、一番コストがかかるので、この時点でのソフトウェアの不具合(バグ)や仕様変更(ユーザー要件の変更、実は確認できていなかったことが多い)が発生すると、納期と費用にも影響が出ることになります。

 したがって、要件定義段階でステークホルダーを巻き込み、そこで承認を取っておくことが大切になります。

 プロジェクト・マネジメントとは、話がずれますが、要件定義段階でシステムのすべての要件を洗い出すことができないのであれば、変更があるのが前提であるアジャイル開発をおすすめします。日本では、要件定義をしっかり決めて、請負契約で発注する方法が主流ですが、要件定義をいい加減にして、イテレーションでシステムをスパイラルアップしてゆくやり方です。この場合は、明確な成果物が決まっていないので、準委任契約で行うなど工夫が必要となります。

 最後にまとめですが、QCDのどれを重視するかは、事業の特性にもよりますが、最終的にはトップの決断となります。目的をぶらさず、その目的に合ったシステム開発をする必要がありますが、ソフトウェアの開発においては、品質を追求することで、納期およびコストを削減することができるのではないでしょうか。

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執筆者『多賀 康之(たが やすゆき)氏』プロフィール

【豊富なシステム開発の実務経験と、人材育成のノウハウで、君のやる気を引き出す!】
・独立系ソフトウェアベンダにてシステム開発、プロジェクトマネジャを経て、技術者・営業員の育成に従事。2011年に独立し、現在は、講師業、コンサルティング業に従事。
・保有資格は、特種情報処理技術者試験、ITコーディネータ、スキル標準ユーザーズ協会ITSS導入推進者認定、実践リスク・マネジメント研究会 リスク管理者認定、他多数。
多賀 康之

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