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【NW試験"合格"のために誰でもできるマル秘勉強法!?】

2016年12月22日

 ネットワークスペシャリスト試験に首尾よく合格するにはどうしたらよいのでしょうか。

 近年の試験では、ネットワーク技術だけでなく、仮想化されたサーバを含んだシステム基盤全体が含まれるようになっており、出題範囲がたいへん幅広いという特色をもつ試験区分となっています。

 ですから、過去問題に目を通し、その出題範囲の広さに目が眩んでしまう方も少なくないと思います。たとえ実務でネットワークの設計や運用に携わっている方であっても、過去に出題された新技術をすべて扱っているとは限らないでしょう。今後出題されるかもしれない多種多様な新技術も視野に入れて勉強するとしたら、時間がいくらあっても足りません。

 とはいえ、毎年、15%前後の方が合格しているという事実に目を向けてください。そうした方々が皆、出題された新技術に精通していたわけではありません。実を言うと、この試験に合格するのに、新技術の知識は必要ありません。それよりも優先的に勉強すべきことがあるのです。このことをお伝えするのが、このブログを書いた目的です。

<この試験で問われていることは何か?>

 忙しい社会人の皆さんが、限られた時間を効果的に用いて合格の栄冠を勝ち取るには、「何が問われているのか」を知り、それに合わせて勉強する必要があります。

 この点に関し、受験者の皆さんにぜひ知っていただきたいことがあります。それは、合格を左右する午後試験において、真に問われていることは、ネットワークスペシャリストにふさわしい考え方(見識)であるという点です。

 もちろん、「知識が不要」とは言いません。午前試験で問われるような、基本となる要素技術の知識は必要です。とはいえ、ありとあらゆるネットワーク技術・システム基盤技術の知識を網羅的に勉強する必要はないのです。なぜならこの試験では、大半の設問が、基本となる要素技術の知識に基づいて、問題本文に示されたヒントに沿って論理的に推論すれば、正解を導けるように作成されているからなのです。

<過去問題の出題例>

この点を裏付けるために、前回出題された、平成27年午後Ⅱ 問2を例に挙げて説明します。

 この問題では、あるIaaS事業者が直面している課題を解決するという状況設定の下、NAT444、マルチキャスト通信、VXLANを使ったネットワーク再構築をテーマとする問題が出題されました。

 ここだけ読むと、「NAT444、VXLANなんて聞いたことがない」と思うかもしれません。きっと、ここに書いたのと同じ感想を、平成27年当時の大多数の受験者も抱いたことでしょう。

 しかし、尻込みしてはなりません。実を言うと、NAT444やVXLANは単なる題材として出題されたにすぎません。この問題の出題趣旨に、次のように明記されていることをぜひ知ってください(下線は筆者が追記)。

 本文に、NAT444、マルチキャスト通信及びVXLANなどの技術の概要を説明し、受験者が習得した技術や経験を基に、説明された新技術の仕組みや動作を理解し、それを実務に適用できるかどうかを問う

 ここに「受験者が習得した技術や経験を基に」とあるとおり、従来からある基本的な要素技術の知識を身につけていれば、新技術の概要を理解できるように配慮されているのです。実はこの問題は、NAT444、VXLAN等の新技術について、本文の中で詳しく解説されています。つまり、ヒントが用意されているわけです。NAT444、VXLANという新技術そのものを問うことを意図しているのではなく、「説明された新技術の仕組みや動作を理解できるかどうか」が試されているのです。

 本文の説明が理解できれば、合格はもう射程圏内に入っています。一番の勝負どころは、「実務への適用」を意図した設問を首尾よく解けるかどうかにかかっています。その突破力となるのが「ネットワークスペシャリストにふさわしい考え方」なのです。これを身につけていれば、ヒントに沿って論理的に推論して、正解を射抜くことができるのです。

<「考え方」を身につける勉強方法とは?>

 試験に合格するには、午前試験で問われるような、基本となる要素技術の知識は必要です。それを学習した後は、「ネットワークスペシャリストにふさわしい考え方」を身につけることに取り組みましょう。それこそ、試験合格に役立つ勉強方法なのです。出題されるかどうか定かではない新技術に手を染めるより、ずっと効果的です。さらに言えば、そのような考え方(見識)は、実務でもきっと役立つはずです。

 ここで、「考え方」を習得するために、誰もが行える勉強方法の例を一つ紹介しましょう。
試験勉強では、必ず過去問題を解きます。その後、皆さんは何をしますか?――はい。もちろん、答え合わせですね。これは誰もが行っています。

 では、その後、皆さんはさらに何をしていますか?――はい。実はその後にやるべきことがあるのです。ぜひ、問題全体を振り返ってください。そこで問われていた「考え方」をピックアップするのです。問題に登場した要素技術や設計手法などが鮮明に記憶に残っている、まさにこの時をとらえるのが効果的です。

 これは誰もが行えることですが、これを行っている受験者はどれほどいるでしょうか?「考え方」を身につける勉強方法は合格に役立ちますから、早速、実行してみましょう。

 「考え方」をピックアップするために、問題全体をどのように振り返ればよいのでしょうか?具体的に言うと、

・課題(要件)と解決策(設計)
信頼性・性能・拡張性・運用性・保守性・移行性・セキュリティといった要件を実現するために、問題本文で与えられた課題を解決するために、要素技術をどのように組み合わせて設計していたか

・長所/短所
出題された要素技術の長所がどのように活かされていたか、短所がどのように他の技術で補われていたか

等の観点から整理してください。

 このように整理した事柄を、他の過去問題を解くときに使ってみることで、ネットワーク技術のスペシャリストの名にふさわしい「考え方」が養われてゆくのです。

 それでは、従来からある基本的な要素技術をまずはしっかり学習し、その後は「考え方」を身につけるようにしましょう。こうした努力の積み重ねが、合格の可能性を少しずつ高めてゆくのです。もしかすると、今度の試験で、このようにストックしてきた「考え方」をまさに適用できる設問が出題されるかもしれません。それに首尾よく解答できたとき、あなたはこれまでの努力が報われたことを実感できるでしょう。

<合格ゼミの紹介>

 8月から開催される「合格ゼミ」では、厳選された過去問題の演習を通し、「ネットワークスペシャリストにふさわしい考え方」を様々な観点から解説します。「基本となる要素技術」とは具体的に何であるのか、その要素技術に基づいてどのような問題が出題されているのか、そして、実際に問題をどのように解いたらよいのかを理解できるので、それを自己学習にフィードバックすることで、試験勉強をよりいっそう効果的なものに改善することができるでしょう。

 セミナーでは、合格答案をアウトプットするための解法テクニックも解説します。その結果、合格の可能性はさらに高まることでしょう。

 このブログが少しでも皆さまの役に立ちましたら幸いです。最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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執筆者『山下 真吾(やました しんご)氏』プロフィール

【実例を交えることで興味を引き、丁寧かつ充実した解法・解説を展開!】
・独立系ソフトウェアベンダ等にてシステム開発、ネットワーク設計運用などの業務を10年程経験し、2001年に独立起業。現在は、講師業、執筆業、コンサルティング業に従事。
・自ら受験した対策ノウハウと実務で得た専門知識の深さを生かした分かりやすい解説に定評がある。
・保有資格は、技術士(情報工学)、システムアーキテクト、データベーススペシャリスト、ネットワークスペシャリスト、情報セキュリティスペシャリスト、テクニカルエンジニア(システム管理)、他多数。

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