PMP®資格とは?試験の難易度や取得のメリット、試験の対策方法について
更新日:2026年9月8日
| 目次 |
|---|
PMI 、PMP®資格、とは?
PMIとは?
PMI(Project Management Institute)は、1969年に設立された世界最大級のプロジェクトマネジメントの非営利団体です。
世界中のプロジェクトマネジャーや変革を推進するプロフェッショナルを支援しており、プロジェクトマネジメントに関する標準・資格認定・教育・研究・コミュニティ活動などを通じて、組織や社会の価値創出に貢献しています。
また、世界的なプロジェクトマネジメント標準であるPMBOK®ガイド(Project Management Body of Knowledge)を発行していることでも広く知られています。
PMP®資格とは?
PMP®(Project Management Professional)とは、PMIが認定する最も認知度の高いプロジェクトマネジメント資格です。
PMP®資格は、プロジェクトマネジメントの知識だけでなく、
- プロジェクトを成功へ導く実践力
- リーダーシップ
- ステークホルダーとの協働
- ビジネス価値を創出する能力
2026年6月時点のPMP®資格保有者数は、
- 世界:約170万人
- 日本:約57,000人
PMP®資格は、業界・職種を問わず活躍できる資格です
プロジェクトは、新製品の開発、システム導入、業務改善、イベント開催、組織改革など、あらゆる業界・組織で実施されています。 そのため、PMP®で身に付けるプロジェクトマネジメントの考え方や実践力は、業界や職種を問わず活用できることが大きな特徴です。
【PMP®の適用業界】
<業界>
IT・情報サービス、建設・建築、製造業、自動車、医薬品・ヘルスケア、金融、サービス業、官公庁・自治体
、教育...など
<職種>
プロジェクトマネジャー、開発・設計、研究・技術、営業、コンサルタント、人事、総務、経理・会計、教育・研修担当...など
PMP®「プロジェクトを成功させる力」を国際的に証明できる資格です。業界や職種を問わず、多くの企業で高く評価されており、キャリアアップや組織への貢献につながる世界標準の資格として注目されています。
PMP®資格はどうすれば取れるのか?
PMP®を受験するためにはプロジェクトをリードした経験が求められます。
経験は、申請日から過去10年間に業務として従事したプロジェクトが対象です。
受験資格をクリアするための条件は以下の2つです。
PMP®試験の受験資格の条件1.
具体的にどんな経験が該当するのかというと以下の経験が該当します。
| 学歴 | 必要な実務経験 |
|---|---|
| 高等学校卒業または同等資格 | 過去10年間に、重複しない60か月(5年)以上の プロジェクトをリードした経験 |
| 準学士・短期大学・専門学校等 (PMIが定めるレベル5相当) |
過去10年間に、重複しない48か月(4年)以上の プロジェクトをリードした経験 |
| 学士号以上 | 過去10年間に、重複しない36か月(3年)以上の プロジェクトをリードした経験 |
| PMI Global Accreditation Center(GAC) 認定プログラムの学位取得者 |
過去10年間に、重複しない24か月(2年)以上の プロジェクトをリードした経験 |
| 学歴 | 必要な実務経験 |
|---|---|
| 高等学校卒業または同等資格 | 過去10年間に、重複しない60か月(5年)以上のプロジェクトをリードした経験 |
| 準学士・短期大学・専門学校等(PMIが定めるレベル5相当) | 過去10年間に、重複しない48か月(4年)以上のプロジェクトをリードした経験 |
| 学士号以上 | 過去10年間に、重複しない36か月(3年)以上のプロジェクトをリードした経験 |
| PMI Global Accreditation Center(GAC)認定プログラムの学位取得者 | 過去10年間に、重複しない24か月(2年)以上のプロジェクトをリードした経験 |
PMP®試験の受験資格の条件2.
35時間以上の公式なプロジェクトマネジメントの研修の受講
PMIでは、PMに関する研修プログラムを準備している教育機関を認定し、認定トレーニング・パートナー(ATP)として公表しています。
認定講座を修了することで、PMP®試験受験に必要な受講時間のカウントやPMP®資格維持に必要なPDUを得ることができます。
アイテックもATPとしてPMP®試験対策セミナーを提供しています。
以下の教育では、教育に関する要件を満たせませんのでご注意ください。
- 書籍による学習のみ
- 模擬試験のみ
- 修了アセスメントを伴わない学習動画の視聴のみ
※現役のCAPM資格保有者は、プロジェクトマネジメント教育に関する要件は免除されるので、35時間以上の公式なプロジェクトマネジメント研修の受講に関して記載する必要はありません。
CAPMについて
自分に合う学習スタイルで合格を目指そう
アイテックの4つの学習スタイルPMP®取得のための勉強方法
プロジェクトマネジメントの国際資格であるPMP®は、専門知識と実務経験を客観的に証明できることから、ビジネスパーソンの間で高い関心を集めています。効果的な学習戦略を立てることで、確実な合格への道筋が見えてきます。
試験範囲の把握と基礎学習の進め方
PMP®試験の学習では、まず「試験内容の概要」(ECO(Examination Content Outline))を確認することが重要です。試験の土台となるのはPMBOK®ガイドですが、かつては同書の内容が直接的に問われていたのに対し、現在の実際の出題範囲はECOに準拠する形へと変化しています。 ただし、PMBOK®ガイドの理解は依然として必須の前提知識となるため、3回程度の通読を一つの目安として、理解を深めましょう。合格率は非公式ながら50~60%程度とされており、標準的な学習時間の目安は約100時間です。時間配分を念頭に置きながら、計画的に学習を進めていくことが求められます。体系的な知識の習得が合格の基盤です。
効率的な学習のポイントと実践方法
限られた時間で合格レベルに到達するには、出題傾向を踏まえた戦略的な学習が欠かせません。特に「スコープ管理」「スケジュール管理」「コスト管理」は出題頻度が高いため、これらの分野を優先的に強化することをおすすめします。 また、PMP®試験では過去問が公開されていない特徴があるため、市販の問題集を繰り返し解いて出題形式に慣れることが合格のポイントです。知識のインプットだけでなく、問題演習を通じたアウトプットをバランスよく組み合わせた学習計画を立てましょう。実践的な演習によって応用力を高めることが重要です。
PMP®試験の申請手続きは?
PMI(Project Management Institute)のホームページからオンラインで受験申請を行います。
受験申請にあたっては、PMI本部のホームページ、またはPMI日本支部のホームページで最新情報を確認することをお勧めします。申請方法や試験制度は変更される場合がありますので、受験前には必ず最新情報を確認してください。
■① PMIアカウントの作成・ログイン
PMIの受験申請ページへアクセスし、PMIアカウントを持っている場合はログインします。アカウントを持っていない場合は、新規登録を行ったうえで受験申請を開始します。
■ ② 受験申請情報の入力
申請者の氏名、住所などの基本情報に加え、学歴、プロジェクトマネジメント経験、受講した教育(研修)など、受験資格を満たすために必要な情報を入力します。
提出された申請はPMIによる審査が行われ、申請内容によっては監査(Audit)の対象となる場合があります。監査対象となった場合は、学歴証明書や職務経験の証明、研修修了証などの提出が必要です。
■③ 受験料の支払い
申請が承認されると、PMIから通知が届きます。その後、受験料を支払うことで受験資格が有効となります。受験資格の有効期間は1年間で、この期間内に最大3回まで受験できます。
■④ 試験日時・受験方法の予約
受験料の支払い後、PMIから通知されるEligibility IDを利用して試験日時を予約します。
試験は、日本国内のテストセンターで受験できるほか、要件を満たす場合はオンライン監督試験(Online Proctored Exam)を選択することもできます。
■⑤ 試験当日
試験当日は、有効期限内の政府発行の本人確認書類(顔写真および署名付き)を持参してください。オンライン受験の場合も、本人確認のため同様の本人確認書類が必要です。
PMP®資格の出題範囲と、難易度そして合格率は?
まず初めにドメインごとの出題範囲と割合については下記のとおりです。
出題範囲
- 人・・・33%
- プロセス・・・41%
- ビジネス環境・・・26%
難易度そして合格率
PMP®試験は、プロジェクトマネジメントの知識だけでなく、実際のプロジェクトでの判断力や状況対応力を問う試験です。そのため、単なる知識の暗記だけでは合格は難しく、実務を想定した問題への対応力が求められます。
試験は180問で構成され、試験時間は240分です。
なお、PMIは合格率や合格点(合格ライン)を公表していません。 また、試験には採点対象外の問題(プレテスト問題)が180問中10問含まれており、残りの170問が採点対象となります。プレテスト問題はスコアに影響せず、すべての問題は試験全体にランダムに配置されています。
PMP®資格取得から更新までの流れ
PMP®は、試験に合格して資格保有者となった後も、プロジェクトマネジメントに従事するプロとして、継続的な教育および職務能力の育成のために、CCR(Continuing Certification Requirements Program)と呼ばれるプログラムに従事する必要があります。CCRサイクル(3年間)毎に、更新手続きが必要となります。

PDUの取得、登録は計画的に行いましょう
CCRとは?
「CCR」(Continuing Certification Requirements Program)とは、PMP®資格更新・維持のための更新プログラムです。
CCRプログラムは3年サイクルです。3年毎にPDUというプロジェクトマネジメントのプロフェッショナルとして継続的な教育と職務能力育成を目的とした継続学習を明確にするポイントが必要となります。
3年毎のPMP®資格更新には60PDUが必要となります
PDUとは?
「PDU」(Professional Development
Unit)とは、承認された学習やプロフェッショナルとしてのサービス・アクティビティを定量化する計測単位です。
1PDUは1時間の学習・活動に相当します。1時間未満の場合も、15分単位(0.25PDU刻み)で申請することができます。
つまり15分=0.25PDU、30分=0.50PDU、45分=0.75PDUとして申請することができ、1時間を超える場合も同様に、例えば1時間15分であれば1.25PDUとして申請することができます。
これは全てのアクティビティに適用される原則ですので、申請の際はご自身の申請内容をもう一度ご確認ください。
教育カテゴリー
60PDUのうち、教育カテゴリーで最低35PDUが必要です。教育カテゴリーはさらに細分化され、「Power Skills」「Ways of Working」「Business Acumen」で各8PDUの各分野で最低8PDUずつを取得しなければなりません。残りの11PDUは、教育カテゴリー内であればどの分野から取得しても構いません。
| 区分 | 必要PDU数 | 内訳 | |
| 教育(Education) | 最低35 | Ways of Working | 最低8 |
| Power Skills | 最低8 | ||
| Business Acumen | 最低8 | ||
| 上記3分野のいずれか(残り) | 11 | ||
| 合計(3年ごと) | 60 | ― | ― |
| 区分 | 必要PDU数 | 内訳 | |
| 教育(Education) | 最低35 | Ways of Working | 最低8 |
| Power Skills | 最低8 | ||
| Business Acumen | 最低8 | ||
| 上記3分野のいずれか(残り) | 11 | ||
| 合計(3年ごと) | 60 | ― | ― |
残りのPDU(60-35=25PDU)は、「Giving Back to the Profession」(実務経験、ボランティア活動、知識の共有など)で取得することも可能です。
サブカテゴリ―について
Power Skills
-
【定義】
- 他者と協働しながらチームを導くための対人スキルのこと(協働的リーダーシップ、コミュニケーション、革新的マインドセット、目的志向、共感など)
- 多様なステークホルダーに対して影響力・信頼関係を維持し、変革を推進するためのスキル
Ways of Working
-
【定義】
- 仕事の進め方(予測型・アジャイル型・ハイブリッド型など)に関する知識やスキルのこと
Business Acumen
-
【定義】
- プロジェクトが組織全体の戦略やグローバルなトレンドとどのように整合しているかを理解する知識・ノウハウのこと
CCRの詳細については、PMI®公式ウェブサイト(英語)をご覧ください。
また、随時詳細がアップデートされる可能性がありますので予めご了承ください。
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PMP®資格などについてのQ&A
- Q1:最初の受験で合格できなかった場合、PMP®を再受験することはできますか?
- A1:受験資格がある1年以内に、3回まで受験することができます。
- 3回受験した後、再申し込みするには、最終受験日から1年間待つ必要がありますので、受験資格がある1年以内に継続して学習をし、再受験することをお勧めします。
- Q2:『PMBOK®ガイド第8版 日本語版』は、どこで購入できますか?
- A2:PMI日本支部にて購入できます。
- PMP試験の内容は Examination Content Outline (試験内容の概要)の変更に沿って行われており『PMBOK®ガイド』の改訂により行われているものではありません。『PMBOK®ガイド』は参照される資料の1つとされています。
- Q3:PMBOK第8版の特徴はなんですか?
- A3:以下の6つの特徴があります。
-
PMBOK第8版の特徴
- ① 価値実現(Value Delivery)の重視
- ② 12原則を統合・簡潔化した6つの原理・原則
- ③ 7つのパフォーマンス領域
- ④ 5つのフォーカスエリア
- ⑤ 約40のプロセスとITTOを再導入し、実務で活用しやすい構成へ改善
- ⑥ AI・PMO・調達・ビジネスアナリシス(BA)など最新テーマを強化し、予測型・アジャイル型・ハイブリッド型に対応









